超今更だけど男鹿線のEV-E801系についてざっくり紹介したい
新年あけましておめでとうございます。そして新年早々ブログを開いて下さりありがとうございます。
さて、メインブログの「中浦日記」が先月より更新を再開することになりましたが、用途をわけながらこっちはこっちで雑多に扱っていこうかと思います。
今年もよろしくお願いします。
今回はタイトル通り、男鹿線の新型蓄電池車EV-E801系を紹介していこうと思います。
2022.12.30 1145M EV-E801系秋アキG4編成+G1編成
普通男鹿行き @秋田
陳腐化が進むキハ40系の置き換えを進めるべく、EV-E801系は2017年に運用を開始しました。
男鹿線は全線非電化の路線なのに電車が投入された訳ですが、男鹿線の路線距離がそこまで長くないこと、交流電化区間である奥羽本線に全列車が乗り入れる運行形態であるため、奥羽本線内を走行中は架線から給電して走行と蓄電、男鹿線内では蓄電池から給電し走行、というパターンが現実的に可能だった点が上げられると思います。これを五能線でやろうとするとちょっと難しそうですから。
2017年の運用開始から3年、良好な実績を積みつつあったからか更に5編成10両が追加で投入、2021年改正では同時に五能・津軽線にGV-E400系が投入が完了したため、JR東日本管内ではキハ40系の定期運用完全淘汰に成功しています。
まずは外観から。
2022.12.31 1129M EV-E801系秋アキG6編成
普通男鹿行き @男鹿
まずは遠くから見てもわかるような、赤と青1色の車体。
2022.12.30 @秋田
この前面形状……どこかで見たことありません?
2022.12.30 @秋田
赤もしくは青の車体に、窓周りはグレーという組み合わせですね。キハ40系時代にもあったなまはげのイラストはバッチリ引き継がれています。
2022.12.30 @秋田
情報量が多い側面のLED。
このクソデカLED表示器で気付いた人はいるのでしょうか?
実はこの車両、JR九州が若松線・香椎線向けに投入したBEC819系を50Hz化・寒冷地仕様にした車両という面白い車両でして、前面も雪が付着することを想定して前照灯・尾灯を上部に移設するなどの変更を加えたのみに留まっています。
2022.12.30 @秋田
男鹿より先頭車(EV-E801)は赤色、CI・静止形インバータ・空気圧縮機を搭載しています。
秋田より先頭車(EV-E800)は青色、蓄電池の筐体がでかでかと鎮座しています。
2022.12.30 @秋田
先に直流線区の烏山線向けに投入されたEV-E301系同様「ACCUM」の愛称がつけられています。蓄電池車は今後ACCUMシリーズで展開していくのでしょうか?
それはそうと、男鹿線は地方交通線ながら駅間がそこそこ短く、沿線もしっかり集落があるため朝夕は通勤通学で混雑するためか、都市型ワンマンを導入したのが面白い点です。車外監視カメラがちゃんとありますよね。
量産先行編成(G1)に関しては通常通りのワンマン運転を想定していたためか、運賃箱や整理券箱の筐体がちゃんと搭載された状態で運用入りをしたらしいです。が、EV-E801系統一にあたり量産車との仕様統一が行われ、現在では車両脇にあった「入口」「出口」表示器を埋めた痕跡くらいしか判別の方法がないらしいですね。
ちなみに量産車G6編成の方に往復で乗車したので、今度は内装を見ていこうと思います。
まずは全体。
2022.12.31 @男鹿
こちらは男鹿より先頭車のEV-E801になります。トイレがありません。
乗務員室周りのレイアウトはもう完全に九州出ちゃってるんですわ…一応JR東向けにレイアウトは見直しているんでしょうけど。
良くも悪くもJR東日本の車っぽくはないかなあという印象です。
2022.12.31 @男鹿
運転台です。こちらはJR東日本標準の左手型ワンハンドルマスコン。おそらく変更点はないかも。
2022.12.31 @男鹿線内
ドア周り。この辺りはさすがに東日本仕様になってます。とはいえドアの見た目が完全に日立製A-trainのそれ。違和感は拭えないというか。
2022.12.31 @男鹿線内
ということで銘板も。当然日立ですよね。まあJR九州の車両をほぼまんま輸入してますからそうなるよな。
2022.12.31 @男鹿線内
お次は座席。オールロングシートです。これはJR東日本の標準ともJR九州のBEC819系とも全く座り心地の異なるタイプで、どちらかといえば私鉄や東京メトロなんかのA-trainに近いかもしれません。長時間乗車するわけではない線区向けであることに加え、初期のA-train(東葉高速2000系など)を思い浮かべるような肉薄シートでもないため、ハッキリ言って悪くないです。あと特筆するとすれば……車内が白基調・白色LEDの明るい印象を損なわない暖色系の座席なのはかなり高評価でしょうか。
2022.12.31 @男鹿線内
正面から見てみるとこんな感じです。シートの感じがJR東日本らしくなくてかなり良い。
2022.12.31 @男鹿線内
背面は茶色基調に暖色系でまとめられたストライプ、座面は茶色1色。
優先席エリアはE235系などでお馴染みの組み合わせなので割愛。クッションがかなり変わっただけ。
2022.12.31 @男鹿線内
最後は秋田より先頭車(EV-E800)の車端部。お手洗いの形状が完全にJR九州。明らかに違う。
そして若干気になるのは車端部にあるデッドスペース。蓄電池車という特殊な車両だからというのはあると思うのですが、やはり機器室があると圧迫感を感じると言わざるを得ません。
これくらいでしょうか?
2022.12.31 @男鹿線内
そうそう、情報表示モニタはちゃんと男鹿線らしくなまはげのイラストが表示されていました。
これが次の駅とかも案内してくれればなおいいのですがね……。
2022.12.31 @男鹿
終点の男鹿駅には充電設備が用意され、充電設備のある1番線のみを通常使用というスタイルを取るようです。
趣味的に見ると面白い車両でした。JR東日本らしさがない車両ではありますが、男鹿線らしさはちゃんと出ていて好印象です。
乗車した男鹿線に関しては今後YouTubeチャンネルでも紹介しようと思います。
本日は最後まで読んでくださりありがとうございました。
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