今更だけど常磐線のE501系について紹介してみる
こんにちは。今日もブログを開いてくださりありがとうございます。
セカンドブログに限って言えば昨年9月以来とかなり久しぶりの更新になりますが、セカンドブログらしくひっそり続けていこうと思います。
ということで今回はこちら。
一番直近の更新で触れたE501系について、少し深堀りしていこうかと思います。
1995年の登場からまもなく30年選手にもなる、JR東日本の交直流電車の近代化を一気に進めた名車です。
しかしその一方で後継のE531系が一大勢力を誇るのに対し、投入編成数は基本編成付属編成ともに4本、計60両の製造数はあまりにも少なさすぎます。
増備停止となった理由はいたってシンプルで、1997年に常磐線交流区間の取手以北が減便となったため、交直流電車の投入が不要になったことによります。
そして、2005年に開業した首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線により事態は一変、常磐線中電は130km/hで走る高規格新線への対応に迫られ、更には老朽化していた415系など国鉄型形式の置き換えによるサービス改善が求められるようになります。
そうなってくると209系由来のE501系の製造ではなく、更に速く、より近代的な接客設備を持つE231系由来の新形式E531系の製造に移行したのは自然な流れと言えます。
結果的に少数世帯になったことから運用上の不都合も多く、デビュー当初は上野~土浦間で15両編成での運用をこなしていたものの、現在は基本的に朝夕の混雑時間帯に水戸~いわき間を往復、夜間停泊の都合で土浦や草野に顔を出す程度に収まっています。
客室設備を見てみると、JR東日本の通勤型電車らしいカチカチのベンチシートが並びます。
E531系と違いモノクラスの編成で面白味に欠け賛否あるこの車内ですが、一方で常磐線沿線に点在する日立製作所関連企業への通勤輸送に一躍買っており、10両固定編成によるオールロングシートの詰め込み仕様は常磐線において代用の効かない存在になっているのは間違いありません。
座席の配色だけは209系と異なり、背面が常磐線快速電車の緑、座面が中電の青というなかなか見ないツートーンになっています。
209系と全く同じドア回りです。
ドアが同じということは当然不協和音チャイムも健在です。そんなところまで似なくてもいいのに。
外から見ると本当に209系と変わりません。帯の色を変えてしまえばバレないかもしれません。
209系950番台以降は拡幅車体の設計が採用されているため、最近の新型車両ではあまり見ないタイプになっています。…鶴見線向けのE131系1000番台では幅狭車体が採用されていますが。
側面表示器は幕式で登場しています。
ただし現在定期運用のある10両編成はカツK704編成を除く3編成すべてがLED化されています。表示器のLED化自体は割と近年の改造のため、残るカツK704編成もいつ更新されるかわからないといったところです。
後年の改造といえばもう1点、実はこの形式トイレの設備がありませんでした。
2007年に運用範囲が土浦以北となるのを機に10両編成の1・10号車と5両編成の1号車に設置されています。
209系が房総地区へ転じた際と同様に、窓を後から埋めた感じがよくわかります。
転落防止幌にまで帯がしっかり回っているのはこの年代までだったような気がします。
車端部も209系そっくりですね。
まもなく30年選手ともなる本形式ですが、2024年3月改正をもって5両編成の定期運用が終了。イベント列車「SAKIGAKE」へ改造されたカツK754編成を除いて稼働する場を失っています。
一方の10両編成は先述の理由から、通勤輸送の担い手として朝夕に勝田界隈で元気に走り回っています。
土浦以北ではE531系によるワンマン化が一気に進んだ常磐線ですが、E501系は未だ外すことのできない存在なようで、勝田界隈の完全ワンマン化に「待った」をかけている状態となっています。
209系0番台や2000・2100番台車の10両編成での運用は消失してから久しいですが、果たして御年30を迎える本形式はいつまで活躍を見せてくれるのでしょうか。
今回のブログはここまでです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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